第3回死刑映画週間
2014年2月15日(土)〜21日 渋谷ユーロスペース
映画『さらば わが友 実録大物死刑囚たち』上映後は安部譲二さんのトーク。渋谷の地は安部さんの所属した「安藤組」の地元。常に社会の隅に生きる人たちの側にいる安部さんの話は、日本の監獄の話だけではなく、ブラジルで捕まった話からドイツまで。ユーモアあふれる話は圧巻ものだった。
韓国映画『執行者』上映後のトークは映画監督の松江哲明さん。韓国映画のこと、死刑に関する映画のこと。今回の上映作品の一つ『軍旗はためく下に』は深作欣二監督作品の中では、最高傑作であるという話を熱くされた。
『ヘヴンズストーリー』上映後のトークは、本映画の監督瀬々敬久さんと出演者である歌手の山崎ハコさん。山崎ハコさんの映画撮影時のお話は、役へののめりこみの深さをうかがえた
映画「『塀の中のシェークスピア』上映後のトークは劇作家の古城十忍さん。演劇をすることによって人は変われるのか。古城さん作・演出の『奇妙旅行』『死ぬのは私ではない』は死刑を扱った芝居である。ドキュメンタリー演劇を追及する古城さんは言う「演劇はジャーナリズムである」
映画『約束』上映後のトークは名張事件弁護団の河井匡秀弁護士に安田好弘弁護士が事件の概要、再審の現状、奥西勝さんの健康状態について聞いた。再審の扉が全く開かない今の司法制度の問題が、浮き彫りにされた。あまりに理不尽な司法制度に驚く以外はなく、『約束』で仲代達也さん、樹木希林さんを通じて描かれた奥西さん一家の悲しみがいや増すのであった
トーク:田中美津さん 1970年代初頭にウーマンリブの先がけとして伝説的な人である。映画はロバート・レッドフォード監督の「声をかくす人」