第5回 死刑映画週間
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第5回死刑映画週間「殺されていく命」
『スリーピング・ボイス〜沈黙の叫び〜』上映後に評論家の太田昌国さんが話された。フランコ独裁政権が始まった1940年、次々に処刑されていく共和国派の女性たちを描いた映画。太田さんはスペイン内戦の背景と、そのことの影響は現代にまで及んだこと、その時代的変遷を話された。
「九人の死刑囚」上映後に漫画家の小田原ドラゴンさんが話された。死刑というちょっと普通の人は引いてしまうかもしれない問題に、漫画家小田原ドラゴンさんがユニークな視点から話された。
『シャトーブリアンからの手紙』上映後にフランス文学者の鵜飼哲さんが話された。第2次大戦中フランスがドイツに占領時、ドイツ将校1名が殺されたことに怒ったヒトラーが、報復にフランス人150人の処刑を命令した史実にもとづいた作品。鵜飼氏はその事件の背景と現代的な意味について話された。
大島渚監督「絞死刑」上映後にフランス文学者の鈴木道彦氏が話した。小松川事件、在日朝鮮人問題等差別と死刑について鋭い問題提起がなされた。
「袴田巌 夢の間の世の中」が一般公開に先駆けて一回だけの先行上映が行われた。上映後に袴田秀子さんと金聖雄監督のトークが行われた。2月下旬からポレポレ東中野を第1弾として全国で上映が行われる。
初日13日は「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」が上映され、出演した参議院議員山本太郎氏と監督の斉藤潤一氏が話をした。この事件の冤罪死刑囚である奥西勝さんは、昨年10月に無念な病死八王子医療刑務?所でしている。
日活映画「愛と死のかたみ」(主演・浅丘ルリ子:1962年)上映後に、講談師?の神田香織さんが話された。確定死刑囚の林眞須美さんと交流し彼女の冤罪を講談にして訴えている神田さんは、熱く今の日本の状況の危うさについて話された。